任意売却とは?メリットとデメリットを知ろう
せっかく手に入れたマイホーム。
親の介護で、自分の病気で仕事をやめた。急な転職で収入が激減した。
まだ住宅ローンが20年残っているのに…!
このままでは支払い続けられず、自宅が競売に掛けられてしまう…。
そんなときに検討する選択肢に「任意売却」があります。
任意売却とは?
「競売」は借入金の返済が滞るなどの場合に、担債権者が裁判所に申し立てを行い、担保提供されていた不動産を売って債権を回収する手続きです。裁判所が強制的に不動産を売り、その代金から返済が行われます。
代位弁済→差押え→競売→入札→立ち退きと進みます。
「任意売却」は、入札が行われる前のできるだけ早くに、不動産会社などの第三者の助力を得て、債務者、債権者、金融機関の利害調整を行い、市場で売却すること。
入札段階まで進むと任意売却の手段が取れないケースがほとんどですので、早く動くことが重要です。
任意売却のメリットとデメリットを知ろう
メリット
1.競売よりも高い値段で売れる
競売と比較して、より有利に売却、または残債務の条件を再設定できる可能性があります。
より市場価格に近い価格での売却になるため、ローンの残債務をより少なくすることができます。
2.競売と異なり公表されることがない
競売となると広告されるため、近所にも知られてしまいます。
任意売却は市場での売却と同じなので、競売のように状況が知られて広まるということはありません。
デメリット
1.市場価格と比較すると安価になる
2.競売申し立てから約7~10ヵ月で売却を決める必要がある
限られた時間の中で買い手が付き、実際に売れるかどうかわからないため、競売になってしまうリスクがあります。
3.信用情報機関への登録などの影響が一定期間残る
加盟する会員会社から登録される信用情報を管理し、求めに応じて提供する団体が「信用情報機関」です(俗にいう「ブラックリスト」。ここに一定期間名前が載るため、その間ローン審査が通らないなどの影響があります。
4.心理的負担が比較的大きい
債務者が数か月間の期間の滞納をした後に手続きを進めるため、債権者から支払いの督促を受けることになるので、その間の心理的負担が高まります。
まとめ
競売よりもメリットは大きいですが、買い手が付くかどうかの不確実さがある任意売却。
ローンを滞納する前に、より良い解決策を見つけられるのがベストです。
家に住み続けたいのか、手放してもよいのか、自分や家族の状況と照らし合わせて検討しましょう。