不動産担保ローンとは?メリット・デメリット
「親の介護で、家を大きくリフォームしなければならない」
「息子の大学進学の資金が用意できない」
…などなど、まとまった現金が必要だが、資産は現在の住まいだけというあなた。
資金調達方法として、比較的低金利で融資額の大きい「不動産担保ローン」も選択肢の一つです。
不動産担保ローンとは?
「不動産担保ローン」は、その名の通り所有の不動産を担保にしたローンで、一括支払い後に元本と利息を月々返済をしていくしくみです。資金用途に制限が少ないため様々な用途で活用されています。返済ができない場合は、不動産を売却して返済します。
不動産担保ローンのメリット
1.自宅を担保に融資が受けられる
自宅を担保にし、融資を受けることが出来ます。
2.不動産評価が比較的柔軟
不動産評価額の7割前後の借入枠が得られます。
3.資金用途に制限が少ない
ローンの組み換え、生活資金など、使い道は様々です。
4.相続人の同意が不要
同意は不要ですが、無断で契約し、後にトラブルに発展しないよう、事前に話し合うことをおすすめします。
5.親族の不動産を担保にすることも可能
もちろん親族の意思確認が必要です。
6.審査が比較的早い
カードローンのような即日融資ではなく、不動産価値の鑑定が必要なため審査に通り実際に融資されるまでの日数がかかります。
不動産担保ローンのデメリット
1.変動金利を選んだ場合、金利上昇のリスクあり
2.不動産評価額の変動リスク
融資を申し込んだ後、不動産評価が下がってしまった場合、追加担保を要求される場合もあります。
3.事業資金など、資金用途に制限ある場合も
また印紙代や登記費用など、融資に伴って発生する諸費用が高額になるので、注意が必要です。
不動産としての価値が認められない場合、審査に通らず融資を受けられない場合もありますので、それを踏まえた上で審査を受けましょう。
なお、金融機関によって、不動産評価額、限度額、審査期間などが異なります。
よく比較検討してみましょう。
「リースバック」「リバースモーゲージ」などの他サービスとの違いも押さえておくと良いです。
まとめ
まとまった金額を比較的低金利で借りられ、返済期間も長く設定できる不動産担保ローン。契約内容をよく確認し、融資を受ける前に返済計画をしっかり立てましょう。
返済が滞れば不動産を失いますので、自宅を担保にした場合住む場所がなくなってしまいます。
本当に返済できるかどうか、借入れ額に無理がないか、他に自分に合った資金調達方法がないか、じっくり考えてみましょう。