土地を売る際、知っておきたい4つの注意点
「親の土地を相続したので、いち早く売却したい。」
「自分が元気なうちに土地を処分したい。」
売りたい期限が迫っているとついつい焦ってしまいますが、そんなときこそ慎重に、注意点を踏まえて動き出すことが大切です。
土地売却の際には以下の4つを特に注意しましょう。
⒈土地の境界線がどこかを確定する
古い土地の場合、隣接の土地との境界が曖昧な場合があります。
後々のトラブルにならないよう、測量業者に依頼し、確定測量を行いましょう。
また、売却をスムーズにするために、土地の地盤の強さを測るための地盤調査をしておくこともおすすめします。
⒉不動産会社を選ぶ
不動産会社に仲介を頼まずに個人間の売買も可能ですが、トラブルが起きたときに、知識のない中で自ら対応しなければなりません。
業者に依頼する場合は、はじめから一社に絞り込まず、複数の不動産会社に相談し、比較しながら仲介業者を決めましょう。
大手業者、地元密着の業者など、それぞれに特色を持っています。
実際に話を聞くなかで、信頼して任せられる業者を見極めていきましょう。
⒊売買契約を締結する
契約書の記載内容は、特に決まりがあるわけではありません。
ただし、お互いに不利益が起きないように必要事項を記載します。
たとえば、売却金額、支払時期や方法、土地面積などや、土地に何か欠陥が見つかった時に売主が負う責任「瑕疵担保責任」などです。
瑕疵担保責任によって、引き渡し後であっても、買主からの損害賠償請求を起こされることがあります。
また、契約後でも引渡し前に何らかの事情で契約解除になる場合もあります。
その際、売買契約時に買主から受け取った手付金を返さなければならないため、しばらくは使わずに保管しておくことが望ましいです。
⒋費用がかかる
土地を売却するには、様々な費用がかかります。
たとえば、土地の売買契約が成立したら不動産業者に支払う「仲介手数料」、土地の測量費用、整地・更地費用などです。
税金は、売買金額に応じてかかる「印紙税」、土地の所有者が変わると名義変更の手続きが発生し必要になる「登録免許税」(通常は買主負担)、売却したときに利益が出ると課税される「譲渡所得税」(所得税と住民税)などがかかります。
まとめ
専門的な知識が必要になる段取りが多く、自分で売却を進めるのが難しいと感じたら、信頼できる業者を選び、依頼してはいかがでしょうか?
土地の売買には費用と時間がかかりますので、売却が決まったら速やかに動き出しましょう。