リバースモーゲージと不動産担保ローンの違いは?両者のメリット・デメリット
子どもの進学、親の介護、老後資金…まとまった金額が必要になるタイミングがあります。
不動産を持っていれば、そんないざというときに大きな力になります。
不動産を担保にした「リバースモーゲージ」と「不動産担保ローン」の2つの融資方法について比較してみましょう。
リバースモーゲージと不動産担保ローンの違いを比較
保有している不動産を担保にして銀行などから融資を得るという点は「リバースモーゲージ」も「不動産担保ローン」も同じです。
リバースモーゲージは、年金の形で融資上限まで定期的に融資を受けられます。住宅を担保として、銀行から生活資金を借り入れ、死亡時には担保にしていた住宅を売却し一括返済します。
不動産担保ローンは、一括で融資を受け、毎月元本と利息分を返済していきます。返済ができなくなったら、担保にしていた不動産を売却して返済します。不動産を担保にした一般的なローンの形式です。
メリット・デメリット
リバースモーゲージのメリット
・元金の返済は存命中は不要で、死亡後に住宅を売却して一括返済。無理な返済の必要がなく安
・極度額まで何度でも借り入れ可
リバースモーゲージのデメリット
・高齢者向けのサービスのため「55歳以上」などの年齢制限や所得制限があり
・1年に1回程度、不動産価格の見直しを行うため、価値が下がり借入れ可能額が減る場合あり
・金利上昇リスクあり
・事業資金など、資金用途に制限あり
・相続人の同意が必要
・資産評価額の7割前後の借入枠がある不動産担保ローンよりも融資枠が小さく、5~6割程度
・契約者の死後、銀行は不動産を想定の価格で売却するために、首都圏のみなどに地域を限定
不動産担保ローンのメリット
・不動産評価額の7割前後の借入枠が得られる
・資金用途に制限が少ない
・相続人の同意が不要(ただし、後にトラブルに発展しないよう、事前に話し合うことがおすすめ)
・親族の不動産を担保にすることも可能
・審査が比較的早い
不動産担保ローンのデメリット
・変動金利を選んだ場合、金利上昇のリスクあり
・融資を申し込んだ後、不動産評価が下がってしまった場合、追加担保を要求される場合あり
・事業資金など、資金用途に制限ある場合もあり
まとめ
資金不足の状況は待ったなしで訪れるとはいえ、借り入れをするのは大きな決断です。
自分にとってどういう方法が可能で、ベストなのか、徹底的に比較検討しましょう。
関連記事: