リバースモーゲージとは?メリット・デメリット
子どもたちはすでに独立し、自分が死んだ後、家を残しておくと空き家になって誰も管理していくことができない。
そうなるくらいなら、今ある資産を自分が生きているうちに活用したい!
そんなあなたに心強いサービスが「リバースモーゲージ」です。
リバースモーゲージとは?
不動産を担保にし、年金の形で融資上限まで定期的に融資を受けられるのが「リバースモーゲージ」です。
「リバース」は「逆の」、「モーゲージ」は「住宅ローン」という意味。住宅を担保として、銀行から生活資金を借り入れ、死亡時には担保である住宅を売却し返済することを前提にしているサービスです。
徐々に借り入れ額が減っていき、いずれなくなる住宅ローンとは逆に、借り入れ額が増えていき最終的に一括返済するため「逆の住宅ローン=リバースモーゲージ」と呼ばれています。
リバースモーゲージのメリットとデメリット
メリット
1.自宅を担保に融資を受けられる
自宅にそのまま住み続けることができます。
2.毎月の返済は利息のみ
元金の返済は存命中は不要で、死亡後に住宅を売却して一括返済。無理な返済の必要がなく安心です。
3.極度額まで何度でも借り入れ可
デメリット
1.年齢、所得の制限あり
高齢者向けのサービスのため「55歳以上」などの制限があります。
2.不動産評価額の変動リスク
1年に1回程度、不動産価格の見直しを行うため、価値が下がり借入れ可能額が減る場合もあります。
3.ほとんど変動金利のため、金利上昇リスクあり
4.事業資金など、資金用途に制限あり
5.相続人の同意が必要
知らぬ間に住まいを担保にすることで、のちに相続人間でトラブルになるのを防ぐために、あらかじめ同意を得る必要があります。同意を得られなければ利用できません。
6.資産評価額に対する融資枠が比較的小さい
評価額の7割前後の借入枠がある「不動産担保ローン」よりも小さく、5~6割程度。
7.適用できる地域や建物種類に制約が多い
契約者の死後、銀行は不動産を想定の価格で売却するために、首都圏のみなどに地域を限定しています。
本来、長生きは喜ばしいことですが、長生きすればするほど借り入れが増え、極度額まで使い切ってしまうというリスクを考えておかなければなりません。
デメリットが多いリバースモーゲージ。「リースバック」「不動産担保ローン」など他サービスも比較・検討してみましょう。
まとめ
長生きをリスクにしないために、自分たちの生活を守り続けるために。
「子どもたちに迷惑をかけたくない」という思いを叶える方法として、自分の資産を生かして自立した生活を続けられるサービスを活用しましょう。